疑惑隠しと、二大政党制の愚

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通常国会が18日から始まっている。
もう何から書いていいか分からない。あまり書きたいことがイッパイ有ると、逆に手が付けられなくなる。

鳩山ちゃんは相変わらず口が軽く、喋っては取り消し、シャベッテハトリケシ。
自身の「子供手当」の使い道を聴かれると、「検察が使途については疑惑なしとしている」と、自分の潔白の根拠に、検察の言い分を有り難く頂戴し、逆に小沢疑惑に関しては、指揮権発動とも見られるような言い分で、検察と「戦って下さい」発言。
こう言うのを「ダブルスタンダード」、「ご都合主義」って言うんじゃないかい。

逆に民主党内はかん口令が敷かれたかのように口が重く、誰も声を上げることが出来ない。聞こえてくるのは検察批判と小沢擁護だけ。
ボスの顔色を窺うだけの、こんな思考停止議員の為に、国民は税金を払っているんじゃないけどね。

私はここで確信を持って予言しておくが、若し小沢がクロと言うことになって、逮捕されたり、民主党内での権威が失墜した時、鳩山も民主党議員も、今度は口を揃えて小沢攻撃に向かう。
今、保身の為に沈黙している人間は、裏が返った時、同じ保身で一斉に声を上げる。理屈は後からどうにでも付けられる。

丁度昨日、予算委員会で、みんなの党の渡辺喜美が、民主党批判とともに、かっての所属政党だった自民党の攻撃をしきりにしていた。マッ、同じことだ。
今まで幾度となく見せつけられた光景、分が悪くなった所属政党を飛び出し、その悪口を言いながら新党を立ち上げて来た連中の、これは言わば常套手段だ。

今の民主党は、言わばそう言う渡り鳥の集合体でも有って、節度の無さと言う点では折り紙つき集団だと言えるかも知れない。


民主党の悪口ばかり言っては居られない。
21日、谷垣自民党総裁が質問に立ち、初の与野党党首対決となった。
TVを見ている時間帯では無いので、新聞での後追いに過ぎないが、この谷垣質問がすこぶる人気が悪い。
まるで攻めきれず、身内からも「そんな質問するならオレが代わってやる」だの「総裁代わってやる」だののヤジが出たと言う。まるで末期症状だ。

そりゃそうだろう。しかしこれは谷垣総裁一人の「人の良さ」の責任ばかりじゃない。
誰が質問に立っても、今や自民党は言うべき言葉が無いのだ。

経済政策や国の借金を突けば、それはこれまでの自民党の失政・悪政に行きあたる。
あちこちに無駄な港湾や地方空港を作り、借金を膨らませ利権で私腹を肥やしてきた。
JALが今こうなっているのも、アメリカからの航空機購入圧力と供に、この空港増設のつけが大きい。政治家の利権と官僚の天下り先確保、そしてゼネコンの利益の為に食い物にされた、と言うのがJAL倒産(会社更生法)の実態だろう。
そのつけを又国民は、膨大な税金で支払わされる。

谷垣が、鳩山や小沢の政治資金疑惑を突こうとしても、そもそもそれは自民党のお家芸なのだ。小沢自身、田中角栄に始まる自民党金権政治の、一番中枢を歩いて来たのだから。
事実、西松建設の裏金やパーティ券のおすそ分けに与っている国会議員は、自民党にも大勢いる。例えば尾身幸次、森喜朗。
二階俊博はこの違法献金事件で、政策秘書が略式起訴され、選対局長など党の役職を辞任している。

身内に同じ疑惑を抱えていて、「舌鋒鋭い」質問など出来よう筈が無い。
それにまかり間違って「企業献金廃止」などと言う答弁を引き出したり、事実そう言うことになったりすれば、首が締まるのはなにより当の自民党の方だ。


私が一番危惧するのは、こうした脛に傷を持つ二大政党が、結局傷を舐めあい、お互いなれ合いの、なあなあ政治になりはしないか、と言うことだ。丁度55年体制の自民党と社会党のように。

例えば、マニフェストで企業献金の廃止を訴え、今手のひらを返したように資金疑惑を押し隠している民主党が、仮に選挙で敗れ、野党になった時、与党に対して政治資金疑惑を追及できるか?、と言うことだ。出来る訳が無い。
谷垣質問と同じ、腰の引けた追及しかできないだろう。


今はまだ政権交代の直後で、民主、自民双方に緊張感が有る。
小沢一郎は自民党の資金源を徹底的に断とうとしているし、自民党は民主党のアラ探しに懸命だ。
しかし、2回、3回と選挙、政権交代が繰り返された時、同じ疑惑隠し政党同士、おそらくお互いに「共存共栄」の道を探るだろう。

新型のウイルスが、初めて人間に感染した時、劇症的な症状を示す。エボラ出血熱にしろ、ラッサ熱にしろ、或いはエイズにしろ。
しかしやがてウイルス、宿主ともに共存の道を探りだす。ウイルスにしても宿主を殺してしまっては自分も生きられないからだ。ヘルペスウイルスなどはそうした経過を辿って、おとなしくなったものだ。
既にアフリカではHIVに感染しても、エイズの症状を見せない女性が出始めたらしい。


政治の世界で、こんな「共存共栄」をやられてはたまらない。
マスコミを挙げて「政権交代可能な二大政党制」を煽って来たが、今その正体が見えてきたようだ。
小沢は今の危機を、仮に乗り切った場合、今度は制度的な政権維持の仕掛けを持ち込んで来るだろう。例えば衆議院比例代表制の定数を削減し、小選挙区制一本にするとか。
国民は注意深く、警戒心を持って政治を見ておく必要が有る。

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このページは、が2010年1月23日 11:25に書いたブログ記事です。

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