小沢一郎絡みのトピばかりで、もういい加減食傷気味だろうことを承知で、私も辟易しながら又もや「小沢一郎」論を一発。
展開が急だ。
私が前回「説明無き小沢を嗤う」で、東京地検の一斉捜査に触れたのが14日だが、翌15日には現職国会議員の元秘書が逮捕され、今日までに3人が逮捕されている。
ここまでの急展開は14日の時点で、私も予想しなかった。
時あたかも民主党政権初めての通常国会直前、しかも民主党大会の前・当日。
小沢一郎は大会挨拶で、次のように述べたらしい。
「(検察のやり方が)まかり通るなら日本の民主主義は本当に暗澹たるものになってしまう。.........(参院選で)勝利することが、鳩山政権の基盤を盤石にすると同時に、日本の議会制民主主義を定着させる」......と。
前回日記で私も引用し、アチコチでも悪評サクサクの「.........それは国民も理解してくれたと思う。ですからこそ、政権を我々に与えてくれたのではないでしょうか」のめい(当然「迷」)セリフと並んで、この「議会制民主主義を定着」には多いに笑った。
「国民も理解してくれたと思う」について改めて時系列で言うと、昨年3月、西松建設問題で大久保秘書、西松関係者が逮捕され、それを機に民主党の支持率は大幅に下落。小沢は党首を辞任せざるを得なかった。
しかし自公政権の余りの冷たさと体たらく、そして「企業団体献金の禁止」と明記した民主党マニフェストにも期待を掛けて、有権者は政権の座に民主党を選んだ。
今回の土地購入疑惑に絡む秘書3人の逮捕は、選挙が終わってからの話だ。選挙前だったら少なくとも小沢チルドレンと呼ばれる大半は当選できなかっただろう。
選挙後、鳩山「子供手当」と併せて表面化した、この小沢資金疑惑で、70%有った内閣支持率が50%前後に急落している。
つまりどの時点をとっても有権者・国民は、疑惑を「理解」などしていない。事実は逆だ。
今世論調査が有れば、支持率は更に大幅ダウンしているだろう。
「民主主義」云々の小沢の主張は、これに輪を掛けての妄言で、もう嗤うしかない。
ことは単純なのだ。若し潔白だと言うのなら、それを説明すれば済むことだ。それに尽きる。
その説明が納得できるものなら(潔白なら納得させるのは至って簡単)、小沢が声高に民主主義の危機を憂いる前に、国民自ら検察批判に向かう。誰だって、身に覚えのない罪で逮捕されるような検察は怖くて置いておけない。
様々な報道や、秘書3人の逮捕と言う事態に至ってなお、まともな説明が無い時、普通の生活を送っている庶民の素朴な感覚としては、検察の捜査より小沢の対応にこそ、イカガワシサと胡散臭さを嗅ぎ取る。
「3人の秘書の人生を踏みつぶしてでも隠さなければならない、何かが有るのだろう」と。
これは殆ど直観的なものだ。
「オッカムの剃刀」と言う言葉が有る。
或ることを証明する時、付随的な要素を必要とせず、なるべく単純・基礎的な要素で説明できる程、その証明は真理だ、と言うような意味だ。つまり「真理はシンプルで美しい」のだ。
複雑怪奇な帳簿上の操作や銀行とのやり取りは、それだけでオッカムの剃刀で削ぎ落とされる。
ましてそれに対する説明が、繰り返すが3人逮捕と言う事態に至って尚、皆無と有っては、オッカムさんや検察ならずとも、国民のだれもがそこに疑惑を確信する。
足利事件の例も有るとおり、検察が必ずしも正義であるばかりでは無いが、この件に関して国民の素朴な感覚に沿っているのは、小沢の側で無く検察の方だ。
小沢が「民主主義」の危機まで持ち出して、検察との全面対決を叫ぶ時、それは国民の素朴な感覚への挑戦だとも言える。
鳩山は小沢に「(検察と)戦って下さい」と激励したそうだが、首相のこの言葉は指揮権発動を連想させる。
今や政権党となった民主党も又、大会での小沢の発言を拍手で了とし、小沢はその政権党の幹事長に留任した。
民主党は小沢と一蓮托生で、国民を相手に金権疑惑隠しの戦いに踏み込む積りらしい。
鳩山「子供手当」の使い道と合わせ、民主党のマニフェスト「企業団体献金の禁止」はどこへ行ったのだろう。
それにしても、こんな幹事長と、それに何一つモノも言えない政党から、「議会制民主主義」の危機云々を講釈されるとは。
どっかの国の領袖様や某巨大教団のセンセイと、小型マスゲームを連想させた党大会では有った。
参院選の年、冒頭の小沢発言を借りて、そっくりそのまま警告しておこう。
「(小沢のやり方が)まかり通るなら日本の民主主義は本当に暗澹たるものになってしまう。(参院選で)勝利させることは、小沢を開き直らせ、日本の議会制民主主義を破壊させる」。

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